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VIRTUAL EDITION: 新日鉄ソリューションズ株式会社

クラウドサービスabsonneのユーザにBIG-IP LTM VEを採用、高度なL7処理を実現

新日鉄ソリューションズ株式会社では、ビジネス環境で本格的に利用できるクラウド基盤サービスとして「absonne」を提供している。サーバリソースにブロードバンド接続、ITエンジニアリング、ITマネージメントまでを含めたトータルでのサービス提供が強みだ。ユーザ企業の要望に応じたカスタマイズの一環として、高度なL7処理を実現するためにF5ネットワーク社の仮想アプライアンス型ロードバランサ BIG-IP LTM VEが採用されている。

 

柔軟なトラフィック処理言語iRulesを、仮想アプライアンスの導入で実装、クラウド基盤上でアウトバウンドトラフィックの変換処理を実現

 

クラウド基盤でのサービス開発でメールサービス特有のL7処理が要件に

 

新日鉄ソリューションズが提供するクラウドサービス「absonne」(アブソンヌ)は、廉価にスモールスタートできるスタンダードモデル、高度なカスタマイズが可能なエンタープライズモデルが用意され、規模を問わずビジネスの基盤として利用可能なサービスだ。VPN接続による内部リソースとしての活用や、DMZ設定など細かいセキュリティ設定が可能なことや、性能とリソースを担保して提供されることなどが大きな特長だ。単なるコンピューティングリソースの提供には留まらず、開発や運用リソースも用意され、既存環境からの移行も容易だ。

同サービスではWebサーバの負荷分散のためにロードバランサを導入していたが、既存の機器だけでは対応が難しい案件が2010年に持ち上がった。新たに利用を始めたユーザ企業からの要望によるものだったと、新日鉄ソリューションズ株式会社ITインフラソリューション事業本部の西川 修平氏は語る。

「メールマガジンを配信しているお客様が新サービスのためにabsonneを利用してくださっているのですが、メールマガジン配信には独特のL7処理が欠かせないとおっしゃっていました。absonneで標準で用意しているロードバランサでも一般的なL7処理は行なえますが、今回のお客様の要件に対応する機能はなく、他の手段で対応しなければならなくなりました」

メールマガジンのサービスでは、短時間に大量のメールを送信するため、Webを中心とした他のオンラインサービスとは違った課題に対応しなければならない。今回のユーザ企業も既存サービスでは独自の対応を行なっており、absonneで稼動させる新サービスにおいても、同様の処理を要望したのだった。

 

仮想アプライアンス製品BIG-IP LTM VEを導入

 

BIG-IPを使いたいという要望も、ユーザ企業から挙げられたものだ。既存環境でBIG-IPのロードバランシング機能を利用しており、メール配信においてもiRulesを使って配信元の分散処理を行なっているためだ。

「absonneに限らず、クラウドサービスはハードウェアやソフトウェアの標準化によりコスト低減を実現しています。その環境に従来のアプライアンス製品を導入するのはコスト的な要件を満たせないケースもあります。また、コストももちろんですが、標準化されているネットワーク構成を変更する個別カスタマイズは高コストにならざるを得ないのです」従来のアプライアンス型BIG-IPを使えなかった背景を、新日鉄ソリューションズ株式会社ITインフラソリューション事業本部 西川 修平氏はそう説明してくれた。

そこで検討されたのが、仮想アプライアンスの導入だった。absonneの仮想サーバ環境にそのまま導入でき、物理的なネットワーク構成を変更する必要がない仮想アプライアンスなら、導入コストは低く抑えられる。また、大型のアプライアンスを他のユーザと共有する場合と違い、負荷の高い処理をおこなっても他ユーザのパフォーマンスに影響しない。

「いくつかの仮想アプライアンス製品を検討しましたが、iRulesを使って高度な処理を実現できることが決め手となりBIG-IP LTM VEを選択しました。過去に社内で利用実績のない製品を本番環境に導入することに抵抗も感じましたが、強力なサポートを約束してもらえたので、安心して導入に進めました」鈴木氏は選定理由についてそう語る。

ユーザの既存環境で使っているものもBIG-IPであり、同様の処理を実現可能だとわかっていること、安定した動作に信頼感を抱いていることなどから、ユーザも好意的に受け入れてくれたという。

 

高度な要望に応える選択肢として採用拡大を検討

 

F5ネットワークスやF5のパートナー様からの強力なサポートにより、導入自体はスムーズに進んだという。導入後の設定などは、従来のアプライアンス型BIG-IPと同様だ。これまでに培ったノウハウも活用できるので使いやすい製品だと、西川氏は言う。

「導入時にネットワーク構成を変更しなくて済むこと、導入後の設定や運用に際してエンジニアの負担が少ないことは、クラウドサービス提供者として大きなポイントです。これらの削減はすべてコストに反映され、最終的にはお客様の負担を軽くすることにつながります。BIG-IP LTM VEにより、コストを抑えながら求められるL7処理機能を実装できました」

今回は案件固有の要件に応じて導入されたBIG-IP LTM VEだが、今後は他の案件でも導入される可能性がある。現状では既存の物理サーバ環境からクラウドサーバへの移行が続いており、既存環境で持っていた機能や仕組みをできる限り変更なく移行したいというユーザ企業が少なくないという。それらのお客様の要望に応えるために、柔軟なトラフィック処理が可能なBIG-IP LTM VEは力強い存在だと、鈴木氏は高く評価してくれた。

 

 

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