ビジネス コミュニケーションの手段としてテキスト メッセージを選ぶ顧客が増加するなか、組織は日々のITプロジェクトやメンテナンスに追われている社内チームにこれ以上の負担をかけずにテキスト メッセージング サポートを大規模に導入しようと奮闘しています。
Zipwhipの例をご紹介しましょう。Zipwhipは企業や組織がそれぞれの固定電話、コンピュータ、モバイル デバイスから顧客にテキスト メッセージを送るためのソフトウェアを設計し開発しています。これまで35,000社を超える企業がZipwhipのプラットフォームを使用し、テキスト コミュニケーションを通じて信用組合からフィットネス センタ、歯科医院まで、さまざまな顧客にアプローチしています。またZipwhipソリューションは大規模な集団に対するテキスト コミュニケーションで威力を発揮し、何千人もの人々に同時にアプローチできます。
同社は事業拡大に伴い、デジタル トランスフォーメーションへの道をひたすら歩んできました。それには、より高度なクラウド テクノロジへの継続的な移行と、重要な中間顧客である通信事業者を支えるために必要不可欠なテクノロジを維持する必要性を両立させることが求められます。
このギャップを解消する役割を担ったのがF5® Cloud Services、NGINX、Amazon Web Servicesです。
テクノロジ アーキテクチャとインフラストラクチャが抱える複雑さは別の課題を引き起こします。インターフェイスやプロセスがわかりにくければ顧客はこれを見限り、ビジネスの損失に直結します。それと同時に内部が複雑であれば、ZipwhipのITチームが新しいサービスの使い方を習得してアップデートやパッチを作成するのに時間がかかります。
またプラットフォーム チームはカスタマ エクスペリエンスの低下を招く問題が発生する前に、そして顧客がトラブルに見舞われる前に、それらの不具合を特定し、先手を打たなければなりません。Zipwhipが成長の軌道を歩み続ける上で顧客中心主義は不可欠ですが、テクノロジの複雑が重大なリスクとなっていました。
ZipwhipはAmazon Web Servicesを導入し、NGINX ControllerとCloud Servicesによってネットワークへのインバウンドとアウトバウンドのトラフィックを管理しています。Cloud Servicesは主に通信事業者への接続に使用され、安全で高性能なやり取りを保証しています。
「テキスト メッセージ自体は小さいですが、当社が扱う規模は一度に何千通にも及びます。F5は高性能なので、大量のデータ パケットをプッシュ配信できます。これは高帯域幅トラフィックではないがパケット数が多い当社にとって重大な要件です。」とZipwhipのインフラストラクチャおよびDevOps担当主任設計者、Kolby Allen氏は言います。「F5によってもたらされた永続性は大きなメリットです。F5を介した接続はダウンしません。F5のお陰でお客様は常に接続を維持できます。」
また、Cloud ServicesとAWSによってZipwhipはレガシー システムと物理的なデータ センタを廃止し、デジタル トランスフォーメーションを引き続き推進できるようになりました。「オンデマンドでプロビジョニングできる場合と、サーバーを購入し、リード タイムが数週間に及び、設置して積み上げなければならない場合を考えると、クラウド サービスに移行すべきであることは明らかです。」とAllen氏は言います。
アーキテクチャとインフラストラクチャの簡素化という点でNGINXに勝るものはありません。「非常に複雑なインフラストラクチャを構築する上で、私たちが選択したかったのは複数の用途に使えるツールでした。そのため、さまざまなサービスを学ぶ必要がなくなりました。私たちはNGINXだけ学べばよかったのです。」とAllen氏は言います。「問題が起きたらNGINXを確認してボックスを選択するだけです。」
Allen氏は特に、NGINXがもたらす高可視性、高度な構成、積極的なヘルス チェックを挙げています。「NGINXはすべてやってくれますが、多くの競合製品でできるのはそのうち1つだけです。NGINXは1つのツールですべて解決してくれます。」セキュリティとトラフィックの脅威を明確に可視化できれば、不具合が問題となる前に特定することができます。
1年以上にわたってF5、NGINX、AWSを使用してきて、Allen氏はZipwhipがいつでもデジタル トランスフォーメーションの次の段階に進む準備ができていると言います。その段階でこそ、NGINXのツールと機能のメリットがフルに発揮されます。「私たちはこれらのサービスの管理と運用を習得しましたが、次は変化に対応するためのNGINXの機能を習得して使いこなし、アップストリームのヘルス チェックとバックアップ構成を活用します。ツールと機能を使いこなすための反復練習で次のステップに進むのです。」とAllen氏は言います。
またZipwhipは、レガシー テクノロジの面でも周辺企業とともに成長を続けており、通信事業者との重要な関係を維持しています。それと同時にZipwhipのコア ビジネスは、進化する顧客の期待に応えるためその先頭を進んでいます。同社はF5 Cloud Services、NGINX、AWSを利用することで、通信事業者と企業顧客という2つの重要なステークホルダーの間の隔たりを埋めるという使命を今も果たしています。