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F5取締役副社長兼最高製品責任者、Kara Sprague – Q&A

Kara Spragueは、新たにF5の最高製品責任者に任命されました。先日、私たちはKaraに話を聞き、新しい役職やF5の適応型アプリケーションのビジョンについて、また、現在と将来において、業務のシンプル化とアプリケーションおよびAPIの保護、デリバリ、最適化についてお客様を支援するために自身とF5が実践していることについて伺いました。

Q:最高製品責任者として、F5のお客様にとっての最大の課題は何であると考えますか?

A:F5では、アプリケーションこそが現代のデジタル企業にとって最も重要な資産であると考えています。アプリケーションと(そのアプリケーションへの入り口としての)APIは、お客様と従業員のエンゲージメントの向上、バックエンド業務の合理化、差別化の推進を実現する、新しい優れたデジタル エクスペリエンスにとって必要不可欠な要素です。一方、アプリケーションが資本になる今の時代、組織は、アプリケーション導入における複雑性の増大と、サイバーセキュリティ脅威によるリスクの急増という両方の課題に直面しています。

F5では、F5 Distributed Cloudプラットフォーム上に構築されるSaaSソリューションのポートフォリオの拡充など、マルチクラウド アプリケーション セキュリティおよびデリバリ ソリューションに重点的に投資しています。当社のソリューションは、優れたセキュリティ体制の実現、アプリケーションのパフォーマンスと耐障害性の向上、アプリケーションとAPIの速やかな導入、オンプレミス、パブリック クラウド、エッジの導入でのポリシーの統一についてお客様を支援します。

Q:最高製品責任者というポジションの新設は、お客様にどのようなメリットがありますか?

A:F5は、取締役副社長であり、マルチクラウド アプリケーション セキュリティおよびデリバリ ソリューションのポートフォリオ全体を監督する、経営陣のポジションを1つ設置しました。この変更により、意思決定の合理化、ポートフォリオ全体のコラボレーションとイノベーションの強化、新しい機会を活用するためのリソースの迅速な動員と調整を通じて、私たちはお客様により良いサービスを提供することができます。特に、この新しい調整によって、F5 Distributed CloudプラットフォームにおいてSaaSサービスを拡大し、組織が従来および最新のアプリケーションとオンプレミス、パブリック クラウド、エッジの環境全体にわたって、複雑なアプリケーション セキュリティおよびデリバリ業務を簡素化できるようにする取り組みが加速されます。

Q:F5は、アプリケーション セキュリティやその他の重大な課題に対するお客様の取り組みをどのように支援していますか?

A:F5は、すべての組織にとってアプリケーションのセキュリティとデリバリを大幅に安全かつ容易なものにするソリューションのポートフォリオを構築しています。F5の製品ポートフォリオには、あらゆるデータ センタ、パブリック クラウド、エッジ ロケーションのアプリケーションとAPIの保護、デリバリ、最適化を行う幅広いソリューションが含まれています。さらに、F5は、導入と消費のモデルについて、比類のない柔軟性と選択肢をお客様に提供しています。

セキュリティは、当社の各製品ファミリの重要な要素です。F5 BIG-IPには、一連の堅牢なセキュリティ モジュールが含まれており、当社の顧客基盤内で幅広く導入されている戦略的な保護機能を提供します。F5 NGINXには、拡大を続けるセキュリティ プロファイルと、安全なAPI接続、安全なアプリケーション接続、安全なKubernetes接続などのすべての重要なNGINXユース ケースの中心となるNGINX App Protectがあります。もちろん、F5 Distributed Cloud Servicesがあります。これには、クラウドのWeb Application and API Protection(WAAP)サービス、ボット対策ソリューションとリスク管理ソリューションや、拡充を続ける追加のSaaSサービスが含まれ、お客様は、アプリケーションおよびアプリケーション インフラストラクチャのセキュリティを強化するために使用できます。

F5 Distributed Cloud Servicesポートフォリオに新たに追加されたクラウドネイティブのSaaSベース サービスが、F5 Distributed Cloud App Infrastructure Protection(AIP)です。Threat Stackの買収により取得したテクノロジを搭載しているAIPは、アプリケーションの可観測性と保護をクラウドネイティブ インフラストラクチャに拡張するクラウド ワークロード保護ソリューションです。AIPは、クラウドネイティブ ワークロードについて、深部に及ぶテレメトリ収集と高性能な侵入検知を可能にします。インラインのF5 Distributed Cloud Web Application and API Protection(WAAP)と組み合わせることで、AIPはアプリケーション、API、さらにはこれらが稼働するクラウドネイティブ インフラストラクチャ全体にわたり、セキュリティ脅威に対する多層防御アプローチを実現します。

ハイブリッドおよびマルチクラウド環境は複雑になり、管理が難しくなる可能性はありますが、私たちは、これらが今後も定着すると考えています。お客様のために当社が全力で取り組むことは、各アプリケーションまたはアプリケーション コンポーネントに適した導入と消費モデルを選択できるよう、高い柔軟性と豊富な選択肢をお客様に提供することです。

お客様が当社のアプローチを評価してくださっている証拠に、当社は、年間のセキュリティ収益が10億ドルを超えるという1つの大きな節目を先日迎えました。これにより、F5は、世界の主要なサイバーセキュリティ企業の1社となり、アプリケーション セキュリティに特化した2番目に大きな企業となっています。

Q:F5の適応型アプリケーションのビジョンと、お客様にとってこれが意味することについて教えてください。

A:適応型アプリケーションは、従来からほとんど静的かつ手動で行われているアプリケーションの導入に、インテリジェンスとリアルタイムの変化をもたらすものです。適応型アプリケーションは、新しい技術を活用し、影響を及ぼす変動に対して迅速かつ完全自動の対応を促進するアーキテクチャ アプローチを利用します。この変動には、新たなサイバー攻撃、セキュリティ体制の更新、アプリケーションのパフォーマンス低下、1つまたは複数のインフラストラクチャ環境における急激な状況の変化などが挙げられます。このようなアプリケーションは、アプリケーションとセキュリティのライブ テレメトリの収集と分析、動的なサービス管理ポリシーのオーケストレーション、および堅牢なAutomation Toolchainによって実現されます。

適応型アプリケーションにより、お客様は、迅速にセキュリティ脅威を検出して無効化し、アプリケーションのパフォーマンスと耐障害性を向上させ、新しいアプリケーションとAPIの導入時間を短縮し、オンプレミス、パブリック クラウド、エッジ環境にわたるアプリケーション セキュリティとデリバリ ポリシーの実装コストを削減でき、これらすべてを最新のアプリケーションとレガシー アプリケーション間で大幅に実現できるようになります。端的に言うと、私たちは、セキュリティ、パフォーマンスと耐障害性、導入の速さ、ポリシーの統一という4つの点で、お客様に10倍の向上を提供することを目指しています。

Q:新しい役職について、個人的にはどのような魅力的がある、またはやりがいがあると感じていますか?

A:学びたいという私の気持ちは、とどまるところを知りません。F5は継続的に変革を行っている組織であり、企業です。わずか5年前、当社の業務の約90%は、オンプレミスに導入され、永久ライセンス モデルで販売されたハードウェアに関するものでした。現在F5は、オンプレミス、パブリック クラウド、エッジにわたる能力を備えたソフトウェア主導の企業となっており、当社のお客様は、さまざまな導入と消費モデルから選択することができます。かつてF5は、専らロード バランシングを行うだけの企業でした。今では、アプリケーション デリバリおよびセキュリティにおける主力企業となっています。F5は、お客様のオンプレミス データ センタの最もミッションクリティカルなアプリケーションのための技術に重点を置いていました。現在、お客様は、すべてのアプリケーションに対する堅牢なセキュリティとアプリケーション デリバリ機能を求めてF5に相談してきます。当社は、ハードウェアからソフトウェア、さらにSaaSとマネージド サービスまで、幅広い導入オプションと、不正およびリスク管理、アプリケーション インフラストラクチャ保護、マルチクラウド ネットワーキングなどの多くの新しい機能を提供しています。

今後について、最も関心があることは、お客様とそのアプリケーションを過酷なインフラストラクチャから解放し、さらに強力で優れたデジタル エクスペリエンスを提供することです。

エンタープライズ コンピューティングの黎明期から、アプリケーションは、実行されるインフラストラクチャと密接に結びついてきました。エンタープライズ コンピューティング モデルが、メインフレームやモノリスからクライアント-サーバーや3層アーキテクチャ、さらに現在ではコンテナやマイクロサービスに進化するにつれて、この密接な結びつきは時間とともに薄れてきています。しかし、この結びつきは今も残っており、新しい各インフラストラクチャ環境(オンプレミス、パブリック クラウドa、パブリック クラウドb、エッジ クラウドaなど)では、基盤インフラストラクチャの管理や最適化ではなくアプリケーションとAPIのビジネス ロジックに付加価値を置く組織にとって、複雑さとコストが増大しています。

F5のマルチクラウド アプリケーション セキュリティおよびデリバリ機能の幅広いポートフォリオ、導入および消費モデルについて当社が提供する比類ない柔軟性と選択肢の中で、お客様は、基盤インフラストラクチャからそのアプリケーションとAPIをフルに取り込むツールを利用できるようになりました。このシフトにより、お客様は、これまでのように垂直的なアプリケーションおよびインフラストラクチャのスタックの周囲で最適化するのではなく、複数のアプリケーションおよびAPIにわたってエンドツーエンドのデジタル エクスペリエンスを最適化できるように業務プロセスを再編成できます。

最高製品責任者として、私が重視することは2つあります。F5 Distributed Cloudプラットフォームで新しいSaaSベースのサービスを構築することと、お客様がセキュリティおよび優れたデジタル エクスペリエンスのデリバリを根本的に簡素化できるようにすることです。