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IBMとの連携により、企業のハイブリッド クラウド ワークロード管理をサポート

F5 サムネール
F5
Published March 09, 2021


F5は、あらゆる環境のクライアントにハイブリッド クラウド機能を提供

F5は、どの産業分野のデジタル ビジネスにも、アプリケーションの管理やデータの処理・分析に新しい分散型プラットフォームが必要になると予想しています。F5はマルチクラウド アプリケーション デリバリおよびセキュリティ テクノロジを提供する会社として、IBM Cloud Satelliteにより、企業のお客様が複数の環境にわたってアプリケーションを管理できるよう支援したいと考えています。現在、一般に提供されているIBM Cloud Satelliteなら、パブリック クラウド、オンプレミス、マルチクラウド環境、エッジのいずれでもIBM Cloudサービスをアズ ア サービスとして実行できます。この柔軟性により、一貫性、ユーザー エクスペリエンス、セキュリティを重視しながら、希望する環境のクライアント データが存在する場所にクラウド機能を提供することができます。

IBM Cloud Satelliteはオープン アーキテクチャを採用し、IBMの深い業界専門知識に基づいて構築され、電気通信、医療、銀行、保険、旅行、運輸など、さまざまな業界の企業がデジタルファーストの組織へと変わることができるよう支援します。ミッションクリティカルなワークロードをモダナイズする必要性は大幅に高まっています。IBM Institute for Business Valueの最新のレポートによると、COVID-19のパンデミック時の聞き取り調査でCEOの74%は、組織が今後2~3年間に成果を挙げるのに最も役立つのはクラウド コンピューティングだと回答しました。私たちは、この変革の基礎となるのがエッジ コンピューティングだと考えています。エッジ デバイスの普及は続き、中央のデータ センタにあるデータ量に対して、エッジに存在するデータ量が増大していくことが予想されます。この変化を背景に、IBM Cloud Satelliteは、クライアントのデータが既にある場所にクラウド サービスを導入し、クライアントが望む場所に橋渡しすることを目的として設計されています。

この考え方は、データ センタ、パブリック クラウド、エッジのあらゆる場所にアプリケーションを分散させて、シームレスで一貫した安全なユーザー エクスペリエンスを実現するというF5のビジョンと合致しています。私たちは、どの業界のビジネスにも、分散型デジタル サービスの提供と保護を可能にする新しいプラットフォームが必要になり、まさにそれが、Edge 2.0と呼ばれる、アプリケーション指向のエッジ分散型プラットフォームであると考えています。F5がエッジアズアサービスのユニバーサル プラットフォームであるVolterraを買収したのもそのためです。IBM Cloud SatelliteとF5 Volterraエッジ プラットフォームは、一貫したシームレスなユーザー エクスペリエンスを保ちながらグローバルにデジタル サービスを提供し、利用するという私たちの共通のお客様のニーズに応える上で不可欠な役割を果たすと私たちは考えています。

F5とIBMは、共通のお客様と連携して、F5のDNS、WAF、アクセス制御、ロード バランシング、ボット対策の各サービスを提供することを計画しています。これにより企業のお客様は、IBM CI/CDサービス、データベース サービス、AIおよびMLサービスを大規模かつ安全に利用することが期待できます。F5とIBMは、共通のお客様のニーズに応えるという共通の目標を掲げ、お客様と、将来的にはさらにそのお客様にもご満足いただけるように設計された統合ソリューションをご提供します。

F5は、ハイブリッド クラウド環境を推進するIBMのパートナー エコシステムの一端を担い、業界をリードするエンタープライズ対応のKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShiftにより、ベアメタルからマルチクラウドまで、そしてその間にあるすべてのワークロードの管理とモダナイズを支援しています。IBM Cloud Satelliteは、IBM Cloudのセキュリティを活用しながら、データが存在する環境にアプリケーションを導入できる柔軟性をクライアントに提供するように設計されています。1

 

1IBM Hyper Protect Crypto Serviceに基づき、パブリック クラウドに対応した唯一のFIPS 140-2 Level 4認定ハードウェア セキュリティ モジュール(HSM)。FIPS 140-2 Security Level 4は、この基準で定められている最高レベルのセキュリティを提供します。このセキュリティ レベルでは、物理的アクセスの不正な試みをすべて検知して対処することを目的として、物理的なセキュリティ メカニズムが暗号モジュールの周りに包括的な保護領域を提供します。