各種メディアで取り上げて頂いている通り、2019年3月11日(現地時間)に弊社F5ネットワークスはNGINX社の買収を発表し、この度2019年5月9日(現地時間)に無事買収手続きが完了した旨を発表しました。これを受けて、当ブログでは買収にまつわる弊社の戦略を総括させて頂きたいと思います。
F5とNGINXが一つになる事で、アプリケーションが開発・ディプロイされるあらゆる環境のNetOps(インフラ担当者)とDevOps(開発者)に向けた従来型や先進的なアーキテクチャ全てのニーズに対応するエンタープライズ・グレードの技術をお客様に提供できるようになります。一貫した技術を提供する事により、よりユーザ環境に寄り添ったご提案、更なる柔軟性、運用のしやすさを目指します。
本当の意味でアプリケーション開発部門とインフラ運用部門の隔たりを解消するソリューションを提供してまいります。具体的には、サーバそのものからアプリケーションの配信まで、一貫した可視化とトラフィック管理、セキュリティ技術を提供します。先進的な取り組みを進める開発現場のニーズにも対応しつつ、長年の実績に基づくセキュリティ、管理性、信頼性などを同時にご提供します。
アプリケーションの開発を進めるユーザ企業様は最新鋭のクラウドネイティブ環境に最適な技術を全てのビジネスアプリケーションに活用いただけます。また、オープンソース・コミュニティのユーザ様は従来と変わらない支援とF5からの投資(コントリビューション)をご期待下さい。
弊社ではオープンソース・ソリューションが自社のマルチクラウド戦略の要であると共に、次のイノベーションを実現する成長戦略における重要なドライバと考えています。F5は引き続きイノベーションを起こし、更なる投資を行う事をNGINXオープンソースプロジェクトとユーザコミュニティの皆様にコミットします。
また、弊社の英語ブログにおいてシリーズで掲載している「Bridging the divide(隔たりを解消する架け橋となる)」というテーマについてご説明します。ここで言う架け橋とは、様々な隔たりに対するものを指しています。