F5 GLOSSARY

ライブマイグレーション

ライブ マイグレーションとは、サーバ仮想化環境で動いている仮想マシンを、OSやアプリケーションを停止させることなく、丸ごと別の物理サーバへと移動させることです。ライブ マイグレーションを行うと、対象となる仮想マシンのメモリ イメージが、そのままライブ マイグレーション先の物理サーバへと移動します。移動の際にはごく短いネットワークの瞬断が発生しますが、仮想マシンの利用者(クライアント)は仮想マシンの移動を意識することなく、利用を継続できます。

ライブ マイグレーションを行うには、移動先の物理サーバが、移動前の物理サーバと同一のL2ネットワークに接続されていることが必須条件です。異なるL2ネットワークに接続されている物理サーバに移動すると、サブネット アドレスが変化するため、仮想マシンのIPアドレスも変化し、クライアント側からの通信をそのまま継続できないからです。つまりルータやレイヤ3スイッチを超えたライブ マイグレーションは、実現できないことになります。

このような問題を解決できるのが、VXLAN(Virtual eXtensible Local Area Network)やNVGRE(Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation)です。これらはL3ネットワーク上で仮想的にL2ネットワークを作り上げる、ネットワーク オーバーレイの手法であり、ルータやレイヤ3スイッチをまたいだ形でのライブ マイグレーションを可能にします。

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