F5 Networks, Inc.(NASDAQ: FFIV、以下F5)は、2016年度第3四半期の売上高が4億9,650万ドルに達し、前四半期の4億8,370万ドルから3%増、前年同期の4億8,360万ドルから3%増となったことを発表しました。
GAAPベースの2016年度第3四半期の純利益は9,180万ドル(希薄化後1株あたり1.37ドル)で、これに対し前四半期は7,540万ドル(希薄化後1株あたり1.11ドル)、前年同期は9,320万ドル(希薄化後1株あたり1.29ドル)でした。
株式報酬費用と取得無形資産償却の影響を除いた2016年度第3四半期の非GAAPベースの純利益は1億2,170万ドル(希薄化後1株あたり1.81ドル)でした。これに対し前四半期は1億1,400万ドル(希薄化後1株あたり1.68ドル)、前年同期は1億2,020万ドル(希薄化後1株あたり1.67ドル)でした。
GAAPベースと非GAAPベースの純利益の対比についてはhttps://www.f5.com/pdf/financial-reports/2016q3-operations.pdfより、連結損益計算書をご参照ください。
F5の社長兼CEOであるジョン・マカダム(John McAdam)は次のように述べています。
「相対的に厳しい支出環境であるにもかかわらず、今四半期においては着実な売上高の成長を達成するとともに、好調な利益を確保しました。南北アメリカとアジア太平洋地域が、前四半期からの好調な売上高の拡大に貢献した一方、欧州連合脱退を決定した英国の国民投票を背景として、EMEA地域における売上高は前四半期から減少しました。
パブリックおよびプライベート クラウド環境へのF5製品の導入が着実に増加していることが反映され、製品全体の売上高に占めるソフトウェア製品の売上比率が引き続き拡大し、今四半期もセキュリティ製品の売上高の成長を果たしました」
すでに発表したとおり、F5は第3四半期に主要な製品アップグレードおよび新製品の展開を開始しました。VIPRION向けの100Gbブレードに加え、F5は、BIG-IQ管理プラットフォームのバージョン5.0、DDoS対策のための新しい専用アプライアンス、DevOpsコミュニティ向けに設計された機能を備えたTMOSの新バージョン、クラウド統合に向けた機能強化を発表しました。第4四半期に出荷を予定している製品には、BIG-IPアプライアンス ファミリーの更新と、サードパーティーのセキュリティ ソリューションとの連携により暗号化と復号を行う、SSL専用アプライアンスが含まれます。既存のVirtual Edition(VE)ファミリーの4倍のパフォーマンスを備えたVE製品の新バージョンは、2017会計年度第1四半期中の出荷を予定しています。
ジョン・マカダムはまた、次のように述べています。
「これら製品の投入範囲および投入のタイミングにより、F5のお客様とパートナーは、パブリックおよびプライベート クラウドにわたるハイブリッド型アーキテクチャや、オンプレミスのデータセンターにおける課題に対処するとともに、課題解決の機会を活用できるようになるでしょう。それにより、近い将来において製品売上が再び回復基調に向かうことを確信しています」
2016年9月30日を末日とする2016年度第4半期については、売上目標を5億1,500万ドルから5億2,500万ドルの間、GAAPベースの希薄化後1株あたり利益目標を1.44ドルから1.47ドルの間に設定しています。株式報酬費用と取得無形資産償却の影響を除く非GAAPベースの利益目標は1.92ドルから1.95ドルの間に設定しています。
GAAPベースと非GAAPベースの利益目標の対比を下表に示しています。
2016年9月30日を末日とする3か月間
非GAAPベースの四半期予想利益との対比
|
下限 |
上限 |
純利益 |
9,620万ドル |
9,820万ドル |
株式報酬費用 |
4,000万ドル |
4,000万ドル |
取得した無形資産の償却 |
350万ドル |
350万ドル |
上記の項目に関連した税効果 |
(1,180万ドル) |
(1,180万ドル) |
株式報酬費用と取得無形資産償却を除外した
非GAAPベース純利益 |
1億2,790万ドル |
1億2,990万ドル |
希薄化後1株あたり純利益 |
1.44ドル |
1.47ドル |
希薄化後1株あたり非GAAPベース純利益 |
1.92ドル |
1.95ドル |