F5 Blog

 
アーカイブ 記事を検索

マルチクラウドの世界を実現可能にする新たなソリューション

私たちはすでに、スマートフォンから車の機能や能力をアップグレードできる時代に生きています。また、新たな世界を開拓するために会ったこともない人々の協力を得ることもできます。そして、いつでもあらゆるデバイスから、重要な個人情報にアクセスすることも可能になっています。

イノベーターは、シェアリングエコノミーやIoT、機械学習の限界を押し広げています。これによって私たちが意識すらしていなかったさまざまな制約が、一夜にして解消されてしまうということも起きています。

いまや世界を動かしているのはアプリケーションです。アプリケーションが、以前には考えられなかったスケールやスピードを可能にしています。シンプルに言ってしまえば、アプリケーションが私たちの世界を変えているのです。

顧客と接続するためのプラットフォームの提供でも、それをすべて実現する複雑な内部システムを動かす場合でも、アプリケーションこそがビジネスと社会を変革する原動力になります。そして、このテクノロジーによる変革を支えているのがクラウドです。すでに多くの企業や組織で、アプリケーションをクラウドへ移行する取り組みが進んでいます。F5が最近公開した「2017年版 アプリケーションデリバリの状況」でも、以下のことがわかっています。

  • F5のお客様の32%は、パブリッククラウド向けのソリューションを購入しています。
  • 20%はアプリケーションの半分をクラウドで動かそうとしています。
  • 80%はマルチクラウドアーキテクチャに注力しています。

その一方で技術の成熟や競争激化に伴い、CIOやそのチームに対する「変革を加速せよ」というプレッシャーも強くなっています。より高い俊敏性、オンデマンドでの拡張性、そしてより低いコストへの期待が高まっているのです。しかし、取り組みを進めていくうちに、クラウドへの移行はそれほど簡単でもなければ、低コストでもないことがわかってきます。自社データセンターと同様のサービス品質や管理性、セキュリティを実現するのは、簡単ではありません。マルチクラウド環境であればなおさらです。

マルチクラウドは、多様なサービスとテクノロジーで構成されており、このような環境でアプリケーションを提供しようとすると、想定外の複雑さに直面することになります。多くの場合、それぞれのクラウドは独自のアプリケーションサービスを提供しており、これを利用することで、アプリケーションの移植性が損なわれてしまうのです。クラウドごとに異なるサービスを管理することは、大きな負担になります。また、リソースの効率的な割り当てや迅速なサービス提供も困難になり、リードタイムを長引かせる結果にもなります。

クラウド環境に移行しても、セキュリティやポリシー管理、コンプライアンスに関する責任は、依然としてネットワーク運用チームが担うことになります。クラウド事業者は、アプリケーションを動かすためのプラットフォームを提供するのみで、アプリケーションサービスの実装やポリシー管理までは責任を負わないからです。

2016年11月、F5はインテリジェントなアプリケーションサービスへの取り組みの強化を発表しました。その目的は、F5のお客様がこれからも市場で成功するために必要となる、安定性やセキュリティ、コンプライアンスを提供することです。これによって、企業はマルチクラウドの課題を克服し、あらゆるアプリケーションをどこにでも自由に展開し、一貫性のある配信を行えるようになります。

F5のお客様とパートナーが参加するカンファレンスである「F5 Agility」では、このビジョンを具現化したものをお見せできるはずです。カンファレンスのメインステージで、極めて複雑で脅威に満ちたマルチクラウドの世界を、より安全で管理しやすいものにするための複数のソリューションを発表する予定だからです。

まず第一に、F5は以下のような、新たなパブリッククラウド向けソリューションを提供します。これによって、より多くのクラウドプラットフォームで、アプリケーション展開を迅速化できるようになります。

  • Google Cloud Platformに対応したF5 BIG-IP仮想アプライアンス(BIG-IP VE
    今回のGoogle Cloud Platform対応により、現在多くの企業が活用しているメジャーなパブリッククラウドで、F5のアプリケーションサービスを利用することができます。25Mbpsから5Gbpsまでの幅広いインスタンスを、「BYOL(Bring Your Own License)方式」で実装できます。すでに「Good」「Better」「Best」の3バージョンがGoogle Cloud Launcherから利用可能です。
  • Amazon Web ServicesAzureGoogleに対応したクラウドテンプレート
    パブリッククラウドへのF5アプリケーションサービスの実装を、よりシンプルに行えるようにするソリューション特化型のテンプレートです。また、一般的なパブリッククラウドの運用上のユースケースを簡素化・自動化することができ、OpenStackで構成されたプライベートクラウド環境にも対応しています。GitHubから利用可能です。
  • 事前設定により、マーケットプレイスから簡単に素早くF5のセキュリティサービスを実装
    WAFやOffice 365認証連携といった機能が事前設定された仮想アプライアンス(BIG-IP VE)を、パブリッククラウドのマーケットプレイスから直接実装できます。これによりF5のお客様は、これまで活用してきた信頼性の高いF5のアプリケーションサービスをクラウドでも活用しやすくなります。Azure Marketplaceから利用可能です。

第二に、プライベートクラウド向けにも新たなソリューションを提供します。これによってクラウドへの移行を、より迅速かつ確実に推進することが可能になります。

  • OpenStackターンキーパッケージ
    実績のある一連のF5ソリューションを、プライベートクラウドでも迅速かつ確実に動かせるようにします。これによって、OpenStackで構成されたプライベートクラウド環境の簡素化と自動化が可能になります。

第三に、コンテナ環境でアプリケーションサービスを展開するためのソリューションも提供します。

  • コンテナコネクタ
    コンテナ上で稼働するアプリケーションに対するアプリケーションサービスの実装を容易にするとともに、KubernetesやMesos/Marathonなどが提供するシステム管理/オーケストレーション機能と連携することができます。GitHubDocker Hubから利用可能です。

そして最後に、複数のパブリッククラウドを組み合わせた環境でより高いパフォーマンスと管理性を求める顧客向けに、新たなクラウド間接続ソリューションである「アプリケーションコネクタ」も提供します。これはアプリケーションサービスを、クラウドエッジから提供できるようにするものです。クラウド上に実装されたインスタンスを自動的に見つけ出し、これらを企業のデータセンターやホスティング環境と接続します。

デジタルのパワーでビジネスを強化し、顧客体験を変革できる、かつてなかったほどの大きなチャンスが到来しています。クラウドと自動化ツールは、このような変革をもたらすアプリケーションの迅速な提供を可能にするでしょう。そして、ビジネスが必要とする高いセキュリティと可用性、信頼性も実現できるようになります。

アプリケーションを複数のパブリッククラウドで展開したい。コンテナに対応させたい。プライベートクラウドでの展開を自動化したい。F5はこれらすべてのニーズに対し、パートナーシップテクノロジーを提供します。これによって、どの環境でも一貫性のあるアプリケーションセキュリティと可用性、拡張性を実現できるようになるのです。

 

お問い合わせ