標的型攻撃とは、不特定多数を狙うのではなく、特定の企業や組織を狙い撃ちにする攻撃のことです。多くの場合、標的となった組織から機密情報や知的財産等の金銭的価値の高い情報を盗み出すことが目的ですが、政治的な主張のために特定組織が攻撃されることも少なくありません。前者のケースでは目的を達成するまで、粘り強く実施されることが多いという特徴もあります。
標的型攻撃は、次のステップで実施されるのが一般的です。
なおこのような侵入に成功した後、継続的に潜伏して攻撃が実施される場合は「APT攻撃(Advanced Persistent Threat)」と呼ばれることもあります。また標的型攻撃で使用されるマルウェアは、攻撃毎にカスタマイズされた亜種であるケースが一般的で、シグネチャを使用したブラックリスト型のマルウェア対策では検出できないケースがほとんどです。そのためこの種の攻撃に対応するには、マルウェアの感染防止だけではなく、マルウェア感染を前提にした対策も必要になります。