メディア サーバは、ビデオおよびオーディオ コンテンツを、要求したクライアントに配信します。この用語は、この機能を実行するソフトウェア アプリケーションと、メディア サーバ ソフトウェアを実行しているホストの両方を指す場合に使用されます。
メディア サーバの最も一般的な用途は、おそらくビデオ オン デマンド(VOD)の配信です。メディア サーバは、事前に録画されたビデオ コンテンツをストレージから取得し、インターネット経由で配信します。最もシンプルなケースでは、ビデオ ファイルはWebページに埋め込まれ、ページの他のコンポーネントと同じホストに保存されます。しかし、VODの最も一般的なユース ケースは、Netflix、Amazon、Huluなどのサブスクリプション サービスです。これらのサービスでは、世界中に配置されたメディア サーバがコンテンツ デリバリ ネットワーク(CDN)から何百万もの顧客にビデオを配信します。以下でさらに説明するように、VODにはいくつかの手法があり、メディア サーバはサポートするビデオ プレーヤーの種類に応じて、それらの手法の一部またはすべてをサポートする必要があります。
ライブ ストリーミングは、メディア ストリーミング サーバのもう1つの広く使用されている用途です。この場合、メディア サーバは、生成されているコンテンツをリアルタイムで(またはわずかに遅れて)配信します。ペイパービューのスポーツ イベントがライブ ストリーミングの良い例です。VODとは異なり、ライブ ストリーミングではコンテンツ プロバイダによってユーザーがビデオを視聴するタイミングが決定されます(テレビ放送と同様)。ライブ ストリームは、後でVODとしてアクセスできるように録画することもできます。
ビデオ配信の手法は、プレーヤーが再生をどの程度制御できるかによって大きく異なります。ここでは、単純なものから順に挙げていきます。
NGINX PlusとNGINXは、クラス最高レベルのロード バランシング ソリューションであり、Dropbox、Netflix、Zyngaなどの高トラフィックのWebサイトで使用されています。世界中で3億5,000万以上のWebサイトが、NGINX PlusとNGINX Open Sourceを利用してコンテンツを迅速に、確実に、そして安全に提供しています。
NGINX Plusは、VOD用のFlash、MP4、HLS、HDSなど、この記事で説明されているすべての手法、フォーマット、エンコーディングをサポートしています。HLSについては、セグメントとプレイリストがまだ存在しない場合は、動的に作成することもできます。ライブ ストリーミングの場合、NGINX PlusはAdobeのReal Time Messaging Protocol(RTMP)、HLS、およびDynamic Adaptive Streaming over HTTP(DASH)をサポートしています。
NGINX Plusは、用途をメディア配信に限定した他のメディア サーバとは異なり、リバース プロキシ、高度なロード バランシング、キャッシュ、Webサービングに加えて、ストリーミング メディアに特化した機能も提供する包括的なアプリケーション デリバリ プラットフォームです。
NGINX Plusのメディア ストリーミング機能(およびその設定方法)の詳細については、当社のホワイトペーパー「NGINX Plusを使用したメディアの提供」をご覧ください。