Global Server Load Balancing(GSLB)とは、地理的に複数の場所にあるサーバ リソース間でトラフィックをインテリジェントに分散することを指します。サーバは、企業独自のデータ センタにオンプレミスに配置することも、プライベート クラウドやパブリック クラウドでホストすることもできます。
ロード バランシングの詳細については、「ロード バランシング:拡張性の高いトラフィック管理」をご覧ください。
多くの企業がサーバ リソースを複数の場所に導入している主な理由は、災害復旧です。最も一般的な構成では、データは1つのアクティブ サイトから提供されますが、1つ以上のスタンバイ(パッシブ)サイトに複製され、アクティブ サイトに障害が発生した場合にのみスタンバイ サイトがデータを提供します。この場合のグローバル サーバ ロード バランサの役割は、アクティブ サイトで障害を検知し、リクエストをスタンバイ サイトに自動的に転送することです。
アクティブ/パッシブ方式が選ばれる主な理由は、サイト間でデータをリアルタイムで同期する必要がないことです。アクティブ サイトでの変更は、よりシンプルなバッチ方式で、安価な帯域外接続を使用してパッシブ サイトに配布できます。同じコンテンツを提供する複数のアクティブ サイトがあり、次のリストに示すGSLBのメリットのいくつかが、リアルタイムで同期することで得られる場合は、同期することが重要になります。
Global Server Load Balancingには、次のようなメリットがあります。
NGINX PlusとNGINXは、クラス最高レベルのロード バランシング ソリューションであり、Dropbox、Netflix、Zyngaなどの高トラフィックのWebサイトで使用されています。世界中で3億5,000万以上のWebサイトが、NGINX PlusとNGINX Open Sourceを利用してコンテンツを迅速に、確実に、そして安全に提供しています。
Global Server Load Balancingを自社で実装することも可能ですが、複数のサイトでデータの同期を維持し、サイト間で効率的にロード バランシングを行うのは、簡単ではありません。多くの企業が、Akamai、Amazon Route 53などのマネージドDNSプロバイダのGSLBソリューションを採用しています。NGINX PlusはGSLB機能を直接提供しませんが、高度なロード バランシング アルゴリズム、サーバ ヘルス チェックなどの機能を備えているため、グローバル サーバ ロード バランサがトラフィックを送信するオンプレミスやクラウド データ センタで使用するのに最適です。NGINX Plusの特殊モジュールを使用すると、クライアントの場所に関する情報を簡単に取得でき、ローカルのロード バランシングの決定に使用できます。
ソフトウェア ロード バランサとしてのNGINX Plusは、同様の機能を備えたハードウェア ベースのソリューションよりも安価であるだけでなく、パブリック クラウドにもプライベート データ センタにも導入できます。クラウド インフラストラクチャ ベンダーは一般に、顧客や独自のハードウェア ロード バランサのデータ センタへの配置を認めていません。
NGINX Plusを使用してアプリケーションのロード バランシングを行うメリットの詳細については、当社のEブック「ソフトウェア ロード バランサを選ぶべき5つの理由」をダウンロードしてご覧ください。