F5 GLOSSARY

Enterprise Mobility Management (EMM)

EMMとは「Enterprise Mobility Management」の略で、スマートフォン等のモバイル端末を管理するための手法や、そのために使用するシステムのことです。モバイル端末を管理する手法としてはMDM(Mobile Device Management)が広く知られていますが、EMMはこれをさらに発展させたものだと言えます。MDMはモバイル端末の状態や設定等を管理するためのものですが、EMMではさらに、端末で利用するアプリケーションの導入・管理機能(Mobile Application Management:MAM)や、データやコンテンツの管理・保護機能(Mobile Contents Management:MCM)が追加されています。

例えばアプリケーションに関しては、ユーザ認証に基づいて利用可能なアプリケーションのリスト表示を行いユーザ自身がオンデマンドで利用できるようにする、セキュリティ等の理由で必須のアプリケーションは自動的にプッシュ配信する、といったことを、ポリシー ベースで行えるようにします。またデータやコンテンツの管理では、業務アプリケーションを他のアプリケーションと遮断されたコンテナ上で実行し、業務アプリケーションから他のアプリケーションへのコピー&ペーストを禁止する、サーバ側にユーザが利用できるストレージ領域を用意しこれに安全にアクセスできるようにする、といった機能を提供します。

EMMを利用することで、端末の盗難対策や管理負荷の軽減だけではなく、セキュリティをポリシー ベースで管理し、業務アプリケーションを安全に実行できるようになります。また従業員の私物端末を業務で使用する「BYOD(Bring Your Own Device)」も導入しやすくなります。1台の端末の中で私的領域と業務領域を、分離することが可能になるからです。

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