ボット管理により、組織は善意のボットと悪意のボットを区別し、不要なボットや悪質なボットのトラフィックを特定してブロックすることができます。
ボット管理とは、ボットがビジネスに与える影響を把握し、その意図を理解して、受信したすべてのボット アクティビティに適切に対応できるようにすることです。すべてが「悪い」ボットであるとは限りません。たとえば、お客様がWeb上で探しているものを見つけてくれる検索ボットや、カスタマー エクスペリエンスを向上させるチャットボットなど、私たちが頼りにしている「良い」ボットもあります。悪質なボットとしては、リソースの蓄積、アカウントの乗っ取りやクレデンシャル スタッフィングの実行、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を行うものや、知的財産を盗んだり、ビジネス インテリジェンスに影響を与えたりするものがあります。
F5では、ボットの脅威を「機能や動作の自動化された悪用によってWebアプリケーションに悪影響を与えること」と定義しています。そのため、真犯人はボットそのものではなく、ボットを運用している人物であることを念頭に置くことが重要です。
ボットの緩和とは、ボットに関連する脅威のリスクを軽減し、不要なボット トラフィックをネットワークから排除するということです。ボットは、自動化された攻撃の背後にある原動力であり、今日の攻撃の大半は自動化が出発点となっています。しかし、それだけではありません。ボットは、ビジネス インテリジェンスを混乱させ、ビジネス全体の問題となります。そのため、全体的なセキュリティ戦略を検討する際には、悪質なボットをどのように軽減するかを検討するだけでなく、不要なボット トラフィック全般を排除することも重要です。
ボット対策ソリューションは、ボットが引き起こす技術的な問題やビジネス上の課題に対応する必要があります。
自動化された脅威には、自動化された防御策が必要です。F5のボット対策では、積極的で多層的なセキュリティを提供して、悪質なボット トラフィックをネットワークに侵入する前にブロックしてドロップし、ネットワーク層やアプリケーション層を標的としてアカウントの乗っ取り、脆弱性の偵察、サービス拒否攻撃を行うボットを緩和します。