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クラウドのコモディティ化

Lori MacVittie サムネール
Lori MacVittie
Published July 19, 2022


すべての業界とテクノロジーは、同じサイクルを経ます。新しいものは標準となり、標準であるものは商品化されます。商品化されたものは、多くの場合、新たなイノベーション サイクルの基盤となり、ハイプサイクルが再開されます。

クラウド コンピューティングが突然登場したとき、大変革をもたらすものとして歓迎されました。パブリック クラウドは手動操作をより自動化されたアプローチに置き換え、ハードウェアへの投資を排除することにより、アプリケーション提供にかかるコストと時間を削減できる可能性を秘めていました。パブリック クラウドに対して公平であるために言うと、パブリック クラウドは約束を正確に果たしました。アプリケーション提供のコストと時間を削減し、今日もそれを続けています。

ソフトウェアからプラットフォーム、セキュリティ、およびデリバリまでの全域にわたる新しい世代のクラウドベース サービスを刺激しました。差別化されたサービス(ロード バランシング、セキュリティ、アクセラレーション、アイデンティティなど)のクラウドでの導入は、クラウドが標準化の段階へ入っていることを示す最初の兆候でした。価値はもはやコンピューティングではなく、簡単にアクセスできるアプリケーション セキュリティとデリバリ サービスにありました。今では、クラウドベースのプラットフォームを介して提供される競合製品として提供されるそれらの同じサービスへ業界が移行しつつあります。クラウドの新しい形であるXaaSのハイプサイクルが始まっています。

クラウドは、業界全体にインフラストラクチャとアプリケーションのより効率的な操作方法を教えてくれました。

今日のXaaSプロバイダーを見てみてください。クラウドベースのインフラストラクチャがあるとほぼ断言できます。クラウド モデルの規模と速度は優れており、世界的なパンデミックにおける前例のない需要を迅速に満たすためのSaaSとXaaSの能力においてメリットが見られます。

10年前に、高速でスケーラブルかつ安全なインフラストラクチャとアプリケーションを管理するためのより効果的な方法としてクラウドに似た方法のSite Reliability Engineering(SRE)のプラクティスを取り入れたのはGoogleでした。今日、当社の年次調査では、さまざまな業界における組織の77%がこのアプローチを採用または採用予定であり、ほぼすべての企業が複数のパブリック クラウド環境で運用していることを示しています。パブリック クラウドによってもたらされる低コスト、高効率、および優れたデリバリ速度は、もはやパブリック クラウドに限定されていません。クラウドは完全に商品化されています。

パブリック クラウドが関連性を失う危険はありません。パブリック クラウドはほぼすべての組織の戦略の一部となっており、近い将来もそれが変わる兆しはありません。どの「クラウドの状況」レポートでも、特にSMB市場で採用率が上昇していることを指摘しています。変化しているのは、アプリケーションを保護して拡張するために組織がクラウドおよびオンプレミスで使用するアプリケーション セキュリティおよびデリバリ サービスへのアプローチです。

XaaSとエッジへの移行は実際に行われており、加速しています。特にsecurity-as-a-service市場は好景気であり、クラウドベースの観測および自動化プラットフォーム サービスで多くのアクティビティが見られます。クラウドベースのモデルで広く設計されているエッジ プラットフォームは急増し、データ処理およびデジタル エクスペリエンス アプリケーションのワークロードをできるだけ消費者に近いところに導入するという要求を満たしています。

パブリック クラウドは今や商品となっていますが、その影響はまだまだ続きます。パブリック クラウドがもたらしたイノベーション サイクルは始まったばかりです。