弊社F5ネットワークスが創業してからの四半世紀、25年の間に、弊社の技術や事業も進化してまいりました。しかし、会社名はずっと同じままでした。どのような呼称を設定するか、というのは非常に重要なポイントであり、自分自身が進化したら名前もそれに沿って変わるべきです。そしてこのたび、会社名変更を致しました。
(注:今回の社名変更は、現時点では米国本社のみに適用され、日本を含む海外子会社についてはまだ変更の予定は無い旨、追記させていただきます。)
全てがデジタル化されている現在、教育の現場でもオンラインの授業が当たり前になり、通院もオンラインで行われています。 調査(英語サイト)によると 全世界のECサイト総売上高は2021年の年間で4兆米ドルに達する見込みです。およそフランスのGDPの2倍という規模です。
弊社が創業された1996年当時は、銀行に行くのも全て物理的な手続きで、カメラもフィルムが一般的、電話は固定電話や公衆電話が当たり前の時代です。事業所間の通信といえばFAXで、テレビを観るためには、観たい番組の時間に合わせて行動していました。そんな時代が徐々に変わっていく中で、弊社の技術によりサービスの可用性や安定性がもたらされ、AmazonなどのECサイトを始めとしたウェブサービス全般の規模拡大に貢献できたのは大変光栄な事です。
新しい技術やプレイヤーが利用されるにつれ、ネットの利用者の期待値も進化してきました。弊社もまた、従来型の通信基盤とクラウドネイティブな環境を等しくサポートするべく進化してきました。そして、絶えず変化するアプリケーション環境を狙った脅威に対するセキュリティを提供するようになります。また、最新のアーキテクチャであるマイクロサービスによる爆速な開発やサービスインを支援できる技術領域にも進出し、それらの技術を提供するシステムの中には口座情報、納税情報などの極めて機密性の高いものからネット上のストリーミングサービス、航空機内のWifi、モバイルバンキングのシステム、オンライン会議室テムやオンラインゲームなど多岐にわたります。
そして、御存知の通りコロナ禍でこれらは加速することになります。それまで以上にあらゆるサービスがオフラインからオンラインに切り替わり、利用体験(ユーザエクスペリエンス)にはAmazonやネットフリックスのものと同等の期待がかかります。ここでも、弊社は様々な形でお客様を支援させて頂きました。
例えば、
世の中の生活も変化し、弊社も同様に進化します。弊社はもはや負荷分散だけの会社ではなく、社名の「ネットワークス」は自社の技術群を的確に表現しきれていないのが現状です。このような背景より、このたび会社名を「F5, Inc」に変更することを発表いたします。
現在、弊社がお客様に提供している価値は大きく分けると下記のようになります。
セキュリティ 不正なクレジットカードやプリペイドカードの利用、銀行口座の不正アクセスなどが、Eコマースの利用拡大に伴い深刻化しています。弊社ではフォーチュン500に数えられる小売事業者様の2500万米ドル相当のデータ保護を成し遂げています。 不正アクセスやアプリケーションを守ることにより、Eコマース業界の安心安全へと貢献しております。
革新性 新しい価値をお客様に素早く提供するべく、ビジネスのスピードがあがる一方、セキュリティを犠牲にもできません。弊社は、例えばフォーチュン500に数えられる最先端の自動車製造業のお客様を支援しています。お客様のイノベーションを実現し、会社の飛躍に貢献しながら、会社やユーザデータの安全を担保しています。
スピード 私達の生活は、1クリックで昔の映画から最新のヒット曲まで手に入る時代になっています。しかし、オンラインの手続きに銀行の口座は必須です。だからこそ、弊社が支援している事業には、銀行口座を持たない人でも ケータイやモバイル機器から売買、送金などの手続きを実現するものもあります。 こういったサービスを構築する基盤がデータセンタ、クラウド、Edgeなどあらゆる基盤により成り立っていても、快適で安全なデジタル体験を実現する支援をF5は行っております。
また、弊社の働き方にも独自の強みがあります。お客様を支援する中でも、「正しいことを行う」のが弊社の指針になっており、人間中心の考え方を重視しています。このヒューマン・ファーストとも言うべき指針により取り組んでいるものとして、社員にとって働きやすい職場環境づくり、重要度が増す有色人種の女性に向けたSTEM教育支援、そして 非営利目的のデジタル革新支援 や Global Good プログラムなど多岐に渡ります。
25年前は想像もできなかった世界の変わりよう、そして次の25年後のさらなる変化や挑戦を誰も知る由もない中、F5は皆様に寄り添います。世界中のお客様やユーザコミュニティと共に生活をさらに豊かにする事に貢献できるのを誇りに思っています。教育、医療、文化、金融サービス。私達の生活の全てがデジタル化され始め、より使いやすくなり、その中で弊社F5がご支援させていただければ光栄です。さらに加速する変化の中で、これからも弊社F5をよろしくお願いします。