先日、私はスイスのジュネーブで開催されたサイバーセキュリティに関する世界経済フォーラム年次総会に、当社CEOのFrançois Locoh-Donouの代理として出席させていただきました。この国際会議には、グローバル企業95社、政府機構および国際機関19団体、非営利団体および学術機関の代表者21名など、140名のサイバーセキュリティ担当役員が一堂に会し、「レジリエントな未来のためのリーダーシップ」というテーマを中心にして、次の3つの重要な柱に焦点が当てられました。
F5のCISOとして、私の職務は、サイバーリスクに対処することです。つまり私は日々、製品、サービス、パートナー、お客様、従業員の安全を確保するために、組織全体を指導、管理し、協力しています。私にとって今回の国際会議は、さまざまな分野や地域のセキュリティ専門家から新たな視点を得て、サイバーセキュリティのレジリエンスについてより広範な議論に参加できる最高の機会となりました。なぜならご存知のように、サイバー犯罪とサイバー犯罪者に国境はなく、彼らの破壊活動にも境界はないからです。
では、そのほとんどが初めて顔を合わせる3日間の国際会議で、世界中のセキュリティ専門家らがどれだけの影響力を発揮できたのでしょうか。私自身もそう思っていたので、いくつかの知見をご報告したいと思います。
この国際会議で発表された報告書『組織的サイバーセキュリティのリスクと世界的コミュニティの役割:管理不能な状況を管理する』をぜひご一読ください。この報告書では、テクノロジーとサイバーセキュリティの状況がどのように変化しているのか、こうした変化がサイバーセキュリティのリスク管理を組織的な問題にしてしまう理由、組織的なサイバー イベントに対してよりレジリエントな世界にするために、政府、国際機関、民間企業、市民社会がいかに協力しなければならないかを概説しています。
私は今後も、グローバルな視点を持ちながら、F5のサイバー レジリエンスの課題に取り組み続けようと思います。このような学びが、世界規模の協力体制の強化につながります。