BIG-IP オートメーションでイノベーションの速度を向上

NetOps チームは、自動化の力を活用することで、運用効率とスケーラビリティの向上からセキュリティ体制の改善やコスト削減まで、さまざまなメリットを実現できます。 

F5 は、さまざまな業界にわたって、企業が変化する市場動向に迅速に適応できるよう支援しています。 劇的な結果をもたらした自動化の使用例をいくつか紹介します。

アプリの展開と管理を変革し最適化

大手メーカーのアプリケーションの展開により、運用の効率と有効性が低下していました。 複数のチーム間での引き継ぎを伴う 2 週間のリリース サイクルに行き詰まり、誰もが、作業の妨げとなる断片化と部門間の障壁に苛立ちを感じていました。

このメーカーは、F5 のBIG-IP 自動化ツールチェーンを採用し、インフラストラクチャをコードとして実装 (IaC) することで、アプリケーション開発者向けのセルフサービス カタログを実現し、運用の合理化と開発の俊敏性の向上を実現しました。 組織全体にわたる具体的な効率性の改善には、次のものがあります。

• 運用を維持しながら、24時間で約3000個のアプリを移行することに成功
• アプリの導入時間を約15日からわずか数分に短縮
• アプリやサービスの管理と維持に必要なトレーニングと専門知識が大幅に削減されました。
• 手動のエラーが発生しやすいプロセスを削除

一貫性の向上とコスト削減

ある大手銀行は、BIG-IP の導入エクスペリエンスを自動化する前は、ハイブリッド クラウド環境全体で BIG-IP インスタンス、アプリケーション、およびサービスの構成の一貫性を維持するのに苦労していました。 手動の構成および管理プロセスにより、展開の遅延、インスタンスの不一致、セキュリティ ポリシーの変動が発生しました。 その結果、構成のドリフトが発生し、アプリとインフラストラクチャ全体のセキュリティ、信頼性、安定性が脅かされました。

F5 の自動化を導入した後、銀行は BIG-IP フリートと関連するアプリケーションおよびサービスを迅速に拡張し、増大する需要に数分で安全に応えられるようになりました。

さらに、自動化によって手作業の必要性が減り、ダウンタイムや中断の可能性が最小限に抑えられるため、銀行はインスタンスあたり年間数千ドルの OpEx 節約も達成しました。

柔軟性の向上とセキュリティの強化

F5 は、季節的な需要変動時に必要なネットワーク変更への対応に苦労していた大手小売業者にも自動化サービスを提供しています。 この小売業者は、BIG-IP ハードウェアからソフトウェアにワークロードを移動する機能と、ショッピング シーズンの最も忙しい時期にクラウドにバーストする柔軟性を必要としています。 

自動化により、小売業者は変動する需要に応じて BIG-IP サービスを動的に拡張できるようになりました。 F5 の BIG-IP 自動化システムは、トラフィック パターンとリソース使用率をリアルタイムで監視することで、小売業者の BIG-IP ハードウェアに追加のリソースを自動的にプロビジョニングしたり、ソフトウェア定義環境で仮想インスタンスを起動して、増加したワークロードを処理したりできます。 これにより、ハイブリッド クラウド環境でのシームレスな統合が可能になり、インスタンスの場所に関係なく、すべてのインスタンスにわたって安全なポリシーベースの管理が維持されます。