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F5 NGINX for Azureが生まれたきっかけ

F5 サムネール
F5
Published May 24, 2022

パンデミックは、世界中の医療や社会行動に大きな影響を与えただけでなく、技術面でも大きな変化をもたらし、業界に大きな衝撃を与えています。その結果、F5とMicrosoftの提携を筆頭に、テクノロジー ベンダー間の統合やパートナーシップの新たな機会が生まれました。

4年前、F5は、ソフトウェア主導およびSaaS主導の製品への転換を加速させるという戦略を立てました。企業向けの強力なフットプリントにより、私たちは新しい種類のソリューションと、最新の(そして進化する)アプリケーション環境向けの統合製品の提供を支援してくれるパートナーに焦点を当てました。本日、Azure Marketplaceを通じて統合ソリューションであるF5 NGINX for Azureの提供を開始したことで、Microsoftとのこうした提供の1つをご紹介できることを嬉しく思っています。

アプリケーションの展望(そしてその重要性)

ますます多くの組織にとって、アプリケーションはビジネスそのものであり、開発チームは常にイノベーションの限界を押し広げています。Statistaによると、世界のモバイル アプリケーションのダウンロード数は2016年以降一貫して増加しており、2019年に初めて2,000億を突破し、直近では接続デバイスにダウンロードされたモバイル アプリケーションが2,300億に達しています(2016年のアプリケーション ダウンロード数1,407億から63%以上の増加)。

さらに、これらの数字の中で考えると、アプリケーションは2025年までに6,130億米ドル以上の収益を上げると予測され、モバイル ゲームはすべてのアプリケーション カテゴリの中で最大の収益シェアを占めています。

同様に、IDCのWorldwide IaaS Networking Forecast, 2021–2025では、「IaaSクラウドのアプリケーション ワークロードが急増し、ビジネス上の成果にとって不可欠になるにつれ、クラウドとの接続を提供するネットワーキングとネットワーク サービスの重要性と価値が高まっている。クラウドはデータセンタのパラメータを効果的に再定義し、その結果、データセンタ ネットワークも同様に変容し、その範囲はますますクラウド環境へと広がっている」と報告されています。

しかし、これらのデータ ポイントは、今日の組織が懸念しているような単純なポイントに集約されることがよくあります。お客様は優れたデジタル エクスペリエンスを提供し、目的のビジネス成果をより早く達成するために、ソフトウェアを迅速に入手したいと考えているということを私たちは理解しています。NGINX for Azureは、Azureとのネイティブ統合エクスペリエンスを提供し、物事をシンプルに保つだけでなく、調達も完全にデジタル化され、Azure Marketplaceを通じてのみ提供されます。当社はMicrosoftと協力して、便利で堅牢、安全、かつ柔軟に拡張可能なクラウド指向のネットワーキングとネットワーク サービスを、お客様が利用したい方法と場所で提供することによって得られる価値に取り組んできました。

Microsoftのコマーシャル マーケットプレイス担当副社長兼GMのJake Swenson氏は次のように述べています。「F5とのデジタル共同販売を推進する上で、このマイルストーンを迎えることができ、大変うれしく思っています。新しい方法で共通の顧客にリーチする、マーケットプレイスを通じてソリューションを発見、購入、導入する方法を大幅に簡素化する、価値を解放する新しいビジネス モデルに向けて革新する、顧客が独自のデジタル トランスフォーメーションの取り組みを進める際のアプリケーションの移行と保護を支援するといった共通の目標に向けて革新を続けるための態勢が整っているのです。」

F5とMicrosoftは共に、お客様が独自のデジタル トランスフォーメーションの取り組みを進める際のアプリケーションの移行と保護を支援するのに適した立場にあります。」 - Microsoft VP兼GM、コマーシャル マーケットプレイス、Jake Swenson氏

パートナーシップの革新と市場の共鳴を継続するための準備

F5は、Microsoft Azureフレームワークにおける導入プロセスの簡素化と可用性に継続的に投資することで、お客様が人気の商用マーケットプレイスを活用して、同社の成長中のソフトウェアおよびSaaSポートフォリオのソリューションを調達、利用、拡大する方法を意図的に広げています。

これに応じて、以下の業界動向は、F5とMicrosoftの顧客にとって有益であり、両社はそれぞれについてさらなる価値を提供できるよう準備を整えています。

  • クラウドの急速な普及と成長 - アナリストの予測によると、2022年の世界のクラウド支出は5,000億米ドル近くに達し、新しいデジタル ワークロードの95%以上がクラウドネイティブ プラットフォームで導入されるとしています。この成長の推進要因は次のとおりです。1)クラウド ゲーム プラットフォームの拡大、2)クラウドベースの仮想現実および拡張現実(VR/AR)、3)両方の長所を活かしたアプローチを採用した「ハイブリッド」モデルの導入、4)AIおよびサーバーレスの導入。
  • クラウドの採用からクラウドの消費へのシフト - アプリケーションをモダナイズしている組織(つまり、ほぼすべての組織)は、アプリケーションとクラウド インフラストラクチャを二分する能力を持つようになります。すでに新規のアプリケーション、クラウド、エッジ、フォグ コンピューティングにクラウドネイティブ アーキテクチャを採用している多くの組織は、長期にわたってデータセンタと共存し続けると予想されます。
  • デジタル トランスフォーメーションが優先されることは変わらない - CIO誌の最近の記事は、CIOは2023年までに総予算の55%をデジタル投資に充て、2021年比で約10%増加すると指摘しています。市場投入までのスピードが重要となる、価値を証明するための新しいユース ケースの試験導入やプロトタイピングなどの分野に重点が置かれることになるでしょう。
  • クラウド マーケットプレイスの普及 - Canalysの推定では、昨年に41億米ドルの売上がクラウド マーケットプレイスを通じて流通し、2020年と比べて71%増加しました。2025年までに、約250億ドルを占めると同社は予想しています。同様に、Forresterによると、2020年第3四半期までに米国経済のほぼ3分の1がeコマースを通じて流通しており、その大部分がマーケットプレイスで行われました。同社は、2023年までに約13兆ドルのB2B支出のうち17%がマーケットプレイスに流れるとも予測しています。

このように、テクノロジへのアクセスはますます重要性を増しており、企業は自社の導入と顧客に提供するデジタル エクスペリエンスをモダナイズし、簡素化するための革新的なソリューションを求めています。購入者は、Microsoftが提供するボリュームベースのMACC割引などの特典も利用しながら、より効率的な運用を模索しています。新しいクラスのソリューションにより、ソフトウェア調達はクラウド予算にうまく統合されるようになり、支出を集約することでコスト削減の大きな機会が生まれます。

F5 NGINX for Azure(現在、パブリック プレビュー版として提供中)が、IT投資の最大化、アプリケーション導入の簡素化、サービス提供の最適化にどのように役立つかについては、Azure Marketplaceをご覧ください。